人を許すということ
小さい頃から、特に家族との関係にはすごく悩んで育った。
その中で、家族に言われたりされたことに対して、恨んでいてわけではないけれど、頭から離れず、それが私の精神を蝕むこともあった。
でも、なんだか自分の中で「許さなければいけない」と思っていて、でもその言動に傷ついてきたわけなので、なかなかできないでいた。
「許さなければ」どうやって「許す」ことができるんだろうか。とずっと悩んできた。
でも、20代半ばのとき、ある人から「許す必要はない」と言われた。
もっと詳しく言うと、その人は敬虔なクリスチャンだったので「許す必要はない。その代わり、その人の幸運を祈ってあげなさい」って感じの言葉だったと思う。
許さないでいいって選択肢があったのか。
目から鱗だった。
今までその選択肢はなかったんだもの。
許さなきゃ、許さなきゃって自分で自分を縛りつけてた。
許さなくていいって言われて、心がスッと軽くなった。
私が思い悩んでいたその言動は、私の心や脳から少し薄れてくれた。
祈るかどうかは分からないけど、でも言いたいことは分かる。
相手を私がされたことによって縛りつけて、恨む必要はない。
私を傷つけてきた言動に「許さない」ということで向き合えた。
割り切ることができた。引きずらなくなった。
もし、「許さなきゃ」って思い悩んでいる人がいたら教えてあげたい。
「許さなくていい」という選択肢。