女性のエンパワーメントについて思うこと
タイトルからも分かるかもしれませんが、今日は少し堅苦しい内容です。
普段、政治的な話はしたくないのですが、自分も当事者だし、今はこの話題でいっぱいで思うことがたくさんあるので、自分のフラストレーションを言語化したい!ということでこちらのブログに書くことにしました。
色々な意見があることは承知で書きます。一当事者の意見として「ふ〜ん」程度で読んで頂ければ幸いです。
女性のエンパワーメントについての話
最近は、よくセクハラについての話がテレビで流れていますね。いちいち腹が立っています。そして、理解のない男性たちの「そんなことで」という傲慢な態度。こんなのが日常の日本に強い憤りを感じています。日本にいないからこそ、日本とは違う意見を聞いたり見たりしているからこそ、感じることがたくさんあります。
今回はそうして感じていることを書いてみようと思いました。
日本男性の意識とは
今日、Twitterのタイムライン?に下記のつぶやきが流れてきました。
セクハラはあってはなりません。こちらの方々は、少なくとも私にとって、セクハラとは縁遠い方々です。私は皆さんに、絶対セクハラは致しませんことを、宣言致します! pic.twitter.com/a08YL3ZFZ1
— 衆議院議員 長尾たかし (@takashinagao) 2018年4月20日
こちらをつぶやいているのは、衆議院議員です。日本の国会議員。(続くつぶやきもひどいです。)
そして、テレビでは福田元財務次官が「言葉遊び」や「そういう時代か〜」と言っている。
これが日本のセクハラへの意識なのですね。少なくとも、議員や官僚の間では。
でも、この人たちが日本の国民の代表として、私たちの税金を使って働いていると。
そして、先日はこんなつぶやきも見かけました。
俺も女性の地位向上には大賛成だけど
— 伊勢太郎 (@aAvX2nTtPH04e1y) 2018年4月14日
あなたの敵意と偏見を剥き出しの方法では何も変えられないと思うけどなあ
もっと男女協力し合ってという感じではいけないの?
最近はそういう女性中心の団体も現れてきたよね
あっちのほうが将来性あると思うな
こちらの方は一般の方ですが、 「男女協力し合って」とのこと。では、男性はどれくらい自覚や意識をしているのでしょうか?
まだまだまだまだだと思います。多くの日本人男性は、女性を下に見るのが好きです。今回の福田元事務次官も、女性記者が下だと思うからそういった発言をしているのです。片山さつき議員が財務省で同期ということですが、「そういった言動をされたことはない」と言っていました。もちろん、彼女に対してはしないでしょう。彼女は全く下にはならないので。(東大出身で財務省出身のエリートという意味で)
セクハラをする人は卑怯な人が多いと思うので、自分より明らかに「下」という人にしかそういうことをしないのではないかな、というのは個人の意見です。
また、こういった記事も見つけました。
“家族4人の生活費も十二分に稼いでいます(略)
— ヒナ@息子ケロ1y0m (@hinamama_cm) 2018年4月16日
妻は自分も働きたいと時短勤務で働いています。妻の選択をとがめるつもりはありませんが、それは妻が好きでやっていること。妻からの「家事をして、育児をして」との言葉に腹が立ちます”
返答のあっちゃん節、とてもいい。 https://t.co/1LdNuChkaB
なぜ、女性は働いてはいけないのでしょうか?その選択肢がないのはなぜでしょうか。どうして、男性が稼がなければいけないという発想になるのでしょう。
上のツイートに添付している記事を読んで頂ければ分かるのですが、男性は仕事が好き、と言っています。また「十二分に稼いでいる」というのは彼の自己満足です。女性は仕事好きではいけないのでしょうか?やりがいを感じてはいけないのでしょうか。お金を稼いではいけないのでしょうか。
「稼いでやっている」というのはすでに古い考えです。女性も社会進出できる世の中であるはずです。
それにも関わらず、こうした考えはまだまだ蔓延しているのです。
テレビ朝日の会見の違和感と怒り
今回の一連の問題で、被害者の女性とされているのはテレ朝の記者でした。これを受けてテレ朝が会見を開きました。しかし、彼らが言っていたのは自己保身だけ。しかも、被害者女性を責めるような言葉に、非常に腹が立ちました。
「テレビ朝日としては、第三者の他媒体に情報を渡したのは不適切な行為で遺憾に思っている。」
なぜ、彼女を責めるのでしょうか?不適切な対応をして、自社社員が第三者の他媒体に情報を流さざるを得なくしたのはどこでしょう?それをすっ飛ばしてなに人のせいにしてんだ?って思います。
今回、この取材はテレ朝がやらせていただのなんだの言っている人がいますが、私としては、それは関係ありません。この話が本当だろうが、なんだろうが、こうして被害者女性を責める風潮が本当に納得できない。
#METOO運動
アメリカで巻き起こった、#METOOムーブメント。
日本でもたくさん報道されました。
しかし、どんな内容だったでしょうか?
日本の報道はほぼ全て「アメリカや世界のニュース」として報道していました。それでは日本はどうなのか?という議論には全くならなかったのです。
今回の一連の騒動で少し話題にはなっていますが、まだまだ議論や理解が足りません。特に、今回の騒動は政治的なものに使われているだけで、本当に自分たちを見直していこうという姿勢が見えないからです。そんなだから、上記の議員の発言もあるのでしょうね。
セクハラを受け流して「神対応」、主張すれば非難される日本
3月にあった野球大会で、稲村亜美さんが取り囲まれた事件。世間では、彼女のその後の対応は「神対応」とマスコミで報道されました。私だったら、あんな大勢に取り囲まれたら相当恐怖だと思います。それについて「何も言わない」ことは神対応なのでしょうか?
一方、CM撮影中のセクハラを告発した水原希子さんは「ビジネスなんだから文句言わずに自分の仕事しろ」と非難される。どういうことでしょうか?
セクハラを告発しないと神対応、告発すると非難される。こんな社会でどうして女性が気持ちよく働けるというのでしょうか。女性の社会進出を促進だのなんだの政府が言っているにも関わらず、政府のトップからしてセクハラを容認し、与党の議員もセクハラ発言。そんな社会でどうやって状況を改善していくのでしょう。
セクハラだけが問題ではありません。女性は主張するなという雰囲気。それが問題なのです。女性だけが声をあげても、男性が理解しようとしないと意味がないのです。
しかし、社会全体で理解していこうという雰囲気が感じられない。政府からしてこうですから。日本が先進国?本当ですか?先進国としてのモラルや道徳はあるのでしょうか?
どうやって変えていけるのか?
もちろん、日本男性が全員そうとは思っていません。
実際、男性の意識を変えるために活動されている男性はたくさんいらっしゃいます。
私たち女性が声を上げながらも、こうした男性の協力を得ながら、日本全体の意識を変えていくしかないのです。
しかし、日本男性の意識を変えるだけでは足りません。私たち女性もどんどん声を上げなければ。稲村さんのように、「神対応」をするのではなく、声をあげること。おかしいと主張すること。
地道にやっていくしかないのでしょう。どれくらい時間がかかるのでしょう。わからないけれど、今できることはそれだけなのかもしれませんね。
以上、私のフラストレーションでした。
まだまだ思うことはありますが、今回はこの辺にしておくことにします。
まとまりきっておらず、拙い文章ですみません!ここまで読んでくださった方、ありがとうございます!
それでは、また。
Katie